フォーミング加工

フォーミング加工とは

線材や板材を曲げるという意味があります。フォーミングマシンは、機械の中で材料を真直にして、一定量の長さを送り、プレス部により、穴、カキ、リブなどの工程を行い、曲げステージの所で、丸や角の複合形状を成形していきます。また、工夫をすることにより、立体的な3次元の形状もできます。
そして、マルチフォーミングマシンの“マルチ”とは、曲げステージの所が、中心の芯金に対して360度、どの角度からも曲げパンチが設定でき、より複雑な形状も加工できる仕組みを差します。

フォーミング加工のメリット

従来、線の加工品ですと、定尺の材料を単発プレスを用い、多工程をかけて製品にしていきます。そうしますと、工程が多いわけですから、製品単価の上昇につながってしまいます。また、板の加工品の場合も同様ですが、その中で順送プレスといった、多工程をダイセットの中で自動に加工する方法もありますが、これですと穴やカキ、直角曲げは出来ても、バネ材を用いたときに、Rの大きな曲げと行うと、単純なプレスでは困難だったり、金型が複雑になり、型費が高くなってしまいます。

フォーミングマシンは、1台の機械に、プレス部と曲げ部との両方の機能を備えており、曲げの複雑な形状も、連続で加工していくことができ、製品の単価低減につながります。